発酵あんこ

発酵あんこ

麹菌の働きで小豆のでんぷんがブドウ糖に分解され、自然な甘味が生まれます。
砂糖を加えずに作るあんこは小豆そのものの甘さや風味を十分味わえます。冷蔵庫に常備して、いろんなアレンジを楽しみましょう。

材料

(出来上がり量 750g)
小豆………200g

水…………1200g

砕米麹………200g
※生麹もOK!

作り方

発酵あんこ

小豆はサッと水で洗い、分量の水に一晩浸す。

※小豆は浸水することで、より柔らかく、炊きムラがなくなります。

発酵あんこ

鍋に小豆と水を全部入れて、強火にかける。
沸騰したら、中火にして小豆が鍋底にくっつかないように時々かき混ぜて、1時間ほど加熱する。
塩をひとつまみ入れて混ぜる。
※アク抜きは栄養素が失われるため、やりません。気になる方はアク抜きしてください。

発酵あんこ

全体量が550gになるように調整する。
(POINT)
煮小豆の状態があんこの甘さを左右します。柔らかく炊き上げることが大切です。
また、水分が少ないと糖化が進まず、水分が多いと甘味が薄まります。200gの小豆を炊いた重量が550gくらいになるのがベストです。
多い時は煮詰め、足りない時は加水してください。

発酵あんこ

小豆が60℃になったら、麹を加えて全体をよく混ぜ合わせる。
(POINT)
麹菌は好気性菌の一種で、酸素と触れるとより糖化が進みます。発酵の途中で、2〜3回は揉むように混ぜるとでんぷんが分解しやすくなり、さらに糖化が進みます。

発酵あんこ

容器をヨーグルトメーカーに入れ、60℃で8〜10時間置く。
途中2.3回、かき混ぜると良い。
(POINT)
発酵時間は、夏の場合、短くなり、冬場は長くなります。味を見ながらちょうどいい時間を見つけてください。

発酵あんこ

発酵が終わり、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。雑菌が入らないようにしましょう。

発酵あんこ

 お湯で割ってお汁粉にしたり、食パンに塗ってバターを乗せてあんバターパンにしたりと、あんこと同じ使い方で楽しめます。

レシピのポイント / レシピの商品

(温度管理について)
麹には乳酸菌が入っています。乳酸菌が活発になると酸味が出て美味しさが半滅してしまいます。
それを防ぐには乳酸菌の活動温度である20〜40℃に置かないこと。
煮小豆が60℃に下がったところで麹を加え、発酵が終わって粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫に保存すると、いつまでも風味が変わりません。

その他の情報

食パンに塗って、マーガリンもしくはバターを乗せたり、お汁粉など、あんこと同じようにアレンジできます。